おんなしゃちょう何某の雑記〜2024.3リターンズ〜

おんなしゃちょうは 2024/3 出所しました。

「あなたの親友は誰?」の考察

まずは、問いです。

 

 

 

あなたの親友は誰ですか。

 

 

 

私は昨年東京地検特捜部により身柄を拘束され、実質的に事業はその時点で完全に頓挫してしまいましたがそれまでは常に会社の事業の最前線にいる人間でありました。

 

事業は貿易業であったため日本にいることはほぼなく、月末に有楽町のJALプラザに行き世界周遊チケットを買い、三日後くらいに飛び立ち右回りだったり左回りだったりしながら地球を一周して25日前後に帰国する、そしてまた月末にチケットを買いに行き〜という日々を過ごしていました。

 

そんな訳で日本を起点にしながらも圧倒的に日本以外にいることが多く、また特定の国に長期滞在もなくアラビアンナイトのシンドバットの冒険の如く訪れる先々でその地の方々と高低差の激しい(笑)交流をしていました。

 

日本人には珍しく同胞よりも単体でガチの現地人(いい意味で土着の人)に飛び込んでいくことが多かったため、遠く日本という国生まれの日本育ちの人間として皆とても興味を持ってくれていました。

 

私は目の前の人が何人だとか信仰だとかを殆ど気にしません。

 

当然の如く既婚未婚も(実際ヨーロッパの先進国北欧あたりの知り合いは事実婚の方が多かった)、性別も(美容系のトップは比較的LGBTもいたし)、ファミリーの概念すら凄まじい広義(各国に養子がいたり)なので、私の中ではその人を知る上でどうでもいい情報です。

 

 

余談ですが日本人ももっと気楽に生きたら良いのにと思います。

高校大学に行かねばならない、結婚しなければならない、離婚してはならない、親子は親密でなければならない…

日本は現実としてもう大きな経済発展は望めません。緩やかに減退の国です。

爆発的に発展はないけれど経済破綻も無い国だと思います。

天然資源は無いですが持ち前の真面目で一生懸命な国民性はどの国からも大切にして貰える筈です。

だから、もうちょっとユルク他人に大らかにできたら生きやすくなるのに。

 

 

 

話を戻し、目の前のその国で生まれ育った人と交わることがその国の文化や歴史、大切にしてきたことを知ることが出来ると私は考えていました。

そしてそれが何よりも重要なビジネスデータになっていたことは言うに及びません。

 

 

序章が長くなりましたが、そんな不思議な日本人すごいおんなしゃちょうは、いろいろな国の人と日本人の決定的な違いをいくつも実感しているのですが、最近日本に土着しつつある中でより強く感じるのが自分の親友問題です。

 

 

日本人って大概、

 

「親友?

・・・よく考えたらいないかなぁ。」

 

という答えになりますよね。

8割がた…くらい?

 

 

 

海外の人って日本人には考えつかない答えを出すのですよ。

 

 

 

「私の一番の親友?それはやっぱり自分でしょ!」

 

 

自分の一番の親友は自分自身だと。

みんな自信たっぷりに満面の笑みで答えてくれます。

 

 

だから、強い。

すごくタフだ。

自分の最大の味方は自分自身だから、独りぼっちで孤独で辛いという感覚はあまり無いみたい。

 

自分を非難し自分を陥れようとする人には、大切な自分を傷つける人間は絶対に許さん!と激しく立ち向かう。

 

 

ひとりの時間はすごく貴重で有意義で贅沢な時間だと言っていた。

 

 

日本とまるで逆の考え方で、聞いた当初はとても驚いたのを覚えています。

 

そしてその意味を考え噛みしめるうちに、だんだん羨ましくなってました。

とても自立した考え方だとも思うようになりました。

 

自己で考え行動することが徹底しているのは、常に身近な存在として自分自身がいるから。

自分と自分で相談するように自問自答を繰り返し成長していく。

 

 

そこには心の充足がある。

 

分かりやすい例えはデンマーク語のヒュッゲHyggeという概念です。

 

巷で北欧っぽい家を見てヒュッゲな暮らし!とかIKEAはヒュッゲ!とか言っていますが、全然違いますよ…

 

 

心地よい芳醇な空間を意味します。

 

心地良さって人それぞれ。

自分の心地良さを理解するには自分自身と深く向き合う必要があります。

 

 

目に見えないものですから一種の哲学ですね。

 

 

海外の人と語り合うと哲学っぽいなと感じることがままあります。

そういう習慣ができているのでしょう。

 

 

残念ながらまだ日本人とはそういう話題になったことはありません。

 

 

そんな意味で、最近は孤独を募らせている日々なのであります。