金持ちの生い立ちは、おおむね複雑です。
両親健在兄弟姉妹健全の私立の中高一貫とか地元のトップ公立から東大とか早慶卒とかはまばらで、これが生い立ち偏差値75だとすると、残りが偏差値35〜55に固まっていました。。。
いないのです、生い立ち偏差値60台が。
比較的安定して恵まれていた家庭で、成績も普通よりは良かったという政府推奨の幸福人生レールに乗ることができていた人が、金持ちにはからっきしいませんでした。泣
例えそういう家庭で生まれても、本人が馴染めなくて高校から家出してたとか常に学校でイジメの対象にされていた等は彼らの生い立ちにはよく見られる話です。
あとはお父さんの会社が何度も倒産して中高は夜逃げばかりしていたとか、お母さんが不倫してある日突然居なくなったとか。
日本で知らぬ者はいないであろう超有名進学校で早慶は滑り止めのはずだったのに三浪しても東大に受からず四浪目に受かったのが唯一日東駒専クラスだったとか。
もう同級生は卒業ですよ。
生い立ち偏差値の分布では、左の駄目駄目な方にドドドドと振れている。
そういう不遇なティーンエイジを経て、20代になって以降一念発起して仕事に明け暮れて一山築いた人たちでした。
いまはそんな過去の雰囲気は表情にも微塵もないです。
しかし苦労した境遇というのは良い意味で仕事での成功に重要な野心とか闘争心とかが植え付けられる要因になっていたのだろうと思います。
金持ちは苦労知らずだ、労働者の気持ちを知らないというイメージとは違い、むしろそういう道を歩んできた人、さらに言えば平均よりは辛い険しい子供時代を選択する他なかった人の方が多かったです。
親が生活保護受給者だった人もいました。
だからかも知れませんが、子供の頃の話を好んでする人は余りいませんでした。
金持ちが未来志向というのは、過去に想いを馳せるような、あの頃は良かったという懐かしむ気持ちが持てなかった幼少期が多かったからなのかも知れません。