私の保釈金は、首都圏で家一軒が買えるくらいの金額でした。
それを弁護士が現金で裁判所に持参して、保釈となりました。
当初裁判所より内示された金額はさらに途方も無いもので、もし当初の額のままだったらとてもとても支払えなかったと思う。
弁護士が鋭意交渉をしてくれて、裁判所が温情で幾許か(とはいえ相当の額)ディスカウントしてくれて、何とか保釈金全額の用意をすることができました。
裁判所がディスカウント・・・
裁判所が値引き・・・
有り難いことです。
保釈金、
違法薬物の人で数十万円、とか。
普通の人だったら最高で三百万円、とか。
(この場に及んで普通の人の意味が微妙ですが)
きちんと出廷しなさいよ、逃げては駄目ですよの為の保証金であるなら、この差は何なのか。
と思いきや、脱税事件や経済事件は、あなたお金あるでしょう、お金持っているでしょうが前提であるが故に、えらく高額になると弁護士が言っておりました。
一千万二千万くらいでは、それをサクッと捨てて逃亡を目論む人がこの世の中にはいるらしい。
経済事件で、億単位の保釈金になった人もいるらしい。
しかし、そもそも、罪状を完全否認であるならば、例え治療を要する持病があっても保釈自体が長く認められないこともあるらしい。
それって、早く出たければさっさと罪を認めなさいよと言っているようにも受け取れてしまいます。
まるで、人質のようなものです。
仮に潔白で冤罪であったとしても、一度捕らわれてしまったら、それを闘い抜くのは尋常ではない精神力が必要です。
それができなければ、精根尽きて全てを投げ出して諦めてしまうこともあるのだと思います。