おんなしゃちょう何某の雑記〜2024.3リターンズ〜

おんなしゃちょうは 2024/3 出所しました。

【勢い起業から年商20億までの道】私が起業したきっかけ

私が起業した経緯ときっかけをお話したいと思います。

 

世の人々は、

『起業する人は、やりたいビジネスがあった』

『起業する人は具体的な夢や目標があった』

と思いがちです。

 

が、私は起業当時それらは特にありませんでした。

 

 

 

ハッキリと言います。

私の起業は、ほぼ勢いとタイミングでした。

 

 

 

そして、長く経営を続けている経営者は、実は私と同じような感じだったことが、私の周りの経営者本音トークから判明しています。

 

さすがにHPや紙面に出た時に「そんな適当な感じだったんです」なんてことは(それを見る社員や融資を受ける金融機関への建前上)言えません。

だから、せっせと後付けで立派なそれらしきことを考える訳です。

 

 

先ほど、私の起業は勢いとタイミングだったと述べましたが、更には幸運もあったように思います。

 

過酷を極めた会社員生活が燃え尽きたのが、そろそろ12年前となる30歳になってすぐの年末でした。

世間で言う大台を超えた抜群に良い給与を貰っていましたが、やはり大台を超える仕事というのは時間的にも精神的体力的にも

もう限界

まだまだ頑張れる

のせめぎ合いが毎日続く環境でした。

 

心のキャパシティが限界状態になり、心身共に疲れ果て、その給与を捨ててでも楽になりたいという気持ちに至り、退職となった訳です。

 

少しの蓄えもあり(使う暇もなかったし)、

完全に休息する気持ちにもなれなかった私は、

額面は減るがある程度生活に困らない給与を貰えて前職よりもあらゆる負担が少ない会社を選び、新しい職場で働き始めました。

 

しかし、幸か不幸か前職で経営陣に近いポジションで仕事をしてしまっていたため、新しい会社でも

「会社はこうあるべき」

「この局面はこう判断すべき」

という経営側の目線で仕事をしてしまっていました。

これはもう習慣というか、無意識にそうなっていたのだと思います。

 

入社当時の社長からは大変重宝されましたが、

数ヶ月後に親会社がベンチャーキャピタルに買収された後は

私がいた会社は個人のファンドに売却され

そこから派遣された新社長とは意見が合わず、

目の上のタンコブでしかなかった私は、退職に追いやられる形となってしまいました。

 

 

その時の私は、

 

「常に会社の為を考えて行動することは正しい筈なのに

何故、自分がこの様な目にあうのか?」

 

と悩み苦しみ抜く日々でした。

 

気が滅入る中で月に100万単位で浪費したり、

愛車を改造したり(男か?)、酒が弱いにも関わらず独りで高いワインやシャンパンを開けてお店で酔い潰れることもありました。

 

 

今思えば、30の女がすることなのかと思いますが・・・

ITバブルの頃だったので。

(あの頃はIT業界みんなおかしかったよ!)

 

 

 

ちょうど前職の同僚で当時親しくしていた人がいたのですが、彼にその旨を思い切って吐露したところ、

 

知人「Lemonadelyは、もう思考回路が経営者なんだよ。だから、これからどこの会社に入ったとしても社長がLemonadelyでない限り、考えが一致することは無いね。」

 

Le「そっか。。。私はこの先どうやって働いていけば良いのか。」 

 

Lemonadely 、大(男?)泣き。

 

知人「会社作って社長で仕事しなよ。」

 

 

え。

 

 

知人「たぶん、Lemonadelyが仕事をする上での一番のストレスは経営方針が自分と一致しないことだよね。それなら自分の会社で仕事すればいいじゃん。」

 

Le「そうだよね。」

たぶん、連日の悩み疲れ泣き疲れていたものがバフっと一気に勢いで出たのだと思います。

 

 

 

これが私の起業に至るいきさつです。

全くドラマチックじゃありません。

 

 

 

Lemonadelyの経営者仲間で、もっとグダグダなむしろ恥ずかしい起業経緯を持ちLemonadelyの何倍も稼いでた人は、およそ3名おりました。

 

 

 

元同僚は、そのノリの良さと勢いの良さが合ったのか

その場でTEL一本、御用達の司法書士の先生に私の設立登記一式を依頼してくれ、

私の貯蓄額を聞いて同額の開業資金を融資してくれました。

 

 

私は、この時、自分の会社で何をやるか、まだ何も決めていません。

 

ただ、

この苦しみから解放される方法が起業だったなんて知らなかったな〜 

と感心していただけでした。

 

 

 

 

まさか、あれから干支一回りを経て

自分がこのような身分になるとは思いもよらなかった。