最近、空いている日があると日雇い派遣で働いています。
昨日は何をしていたかと聞かれて日雇い派遣で働いてたと答えると、たいていの人は「えー?何でJuliaが日雇いの仕事なんて・・・」といたたまれない顔をされ、これ以上ない可哀想な感じを出されます。
私は昨年の年収が数千万円とかでしたので、時給にするとおよそ13万円とか14万円とかそんな感じで生活してました。
日雇い派遣は時給1,000円です。
1/100以下。
確かに、これだけ見ると落ちっぷりが悲惨です。
自分でいま書いていて、あり得ないだろと笑ってしまうくらいです。
しかし、実際に日雇い派遣で働いてみると、今まで知らなかったことについて新たな発見はあるし、これまで接することのなかった現場最前線にいる人々と接点もできる。
ねちっこい人間関係もないし、案外みんなさっぱりしています。
かつ、私としては時給も貰えて勉強もさせてもらえるという一挙両得な、むしろ向上心を養える恵まれた環境であるのです。
適度に身体も動かすので運動不足解消にもなるし。
テレビや各種メディアでみる、日雇い派遣の暗いイメージって作られたものなんじゃないかという気さえしますね。
だって、現に派遣で働いている人達、至って明るいです。
ついさっき目にした「社会の底辺の人と関わってはいけません。」というちょっとセンセーショナルな見出しの記事に、派遣社員とあってびっくりしました。
関わっているし、私。
そもそも、いま働いているしさ。
首都圏での時給1,000円の生活は金銭的な余裕はないでしょう。確かに、そういう人が多いだろうというのは見受けられます。
でも、今の時代にミニマリストとして行きていくには全く足りない賃金とは思えません。
そして、実際に働いてみて感じたのですが、日雇い派遣ってストレスがとても少ないです。
あ、肉体的なストレスはあります。疲れます。ほぼ肉体労働ですから。
でも、精神的なストレスが、うんと少ない。
血色悪くて死にそうな顔のサラリーマンやOLってたまに電車で見るでしょう?
カリカリ神経質そうな顔をした人、満員電車で舌打ちしたりする人もいるでしょう?
ああいう人、日雇い派遣には見なかったな。
若干コミュ障っぽい人はいて、これは右向け右みたいな日本式会社員は無理だろうなと思うけど。
でも、そういう人も屈託の無い笑顔をするんだよね。
あぁ、私はこれまで仕事をしてきて、こういう笑顔をしてくれる人に会ったことは無かったよなって思いました。
これは、社会の底辺なの?
本当に?
底辺の定義って何だ?
ふと思い出しましたが、仕事で訪れた北欧ってこういう生き方をする人、多かった。
オランダは有名。
ワークシェアリングとかいうやつ。
同一労働同一賃金もそうだよね。
将来的な不安はあると思う。
身体を壊したら働けなくなるし、そうなったら収入を得ることができない。
でも、きっとこれって、医者でもそうだし弁護士だって同じこと。
収入が増えると支出も雪だるま式に増えていくことは、世間的に高収入と言われていた自分がよく知っています。
それがストレスによるものだということも、知っている。
ストレスフリーなら、ストレス発散で散財することもないし、無理してローンやリボで買い物して見栄を張ることもないでしょう。
世間で底辺って言われている人が見栄を張る機会なんてあると思いますか。
貯まらないけど、浪費もしない日雇い派遣。
案外、日雇い派遣の人たちこそが素の人間らしい。
着飾る必要もなく各自思い思いの場所で自由に伸び伸びしてます。